ハイサイ 令和4年12月号
◯令和4年度11月定例会が開催されました
11月9日(水) 那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールにてビジネスZENSHIN委員会による定例会が開催されました。
定例の部はビジネスZENSHIN委員会の仲原 和香乃君の司会進行のもと、小橋川副会長の開会宣言とYEG宣言でスタートし、「伸びゆく大地」の斉唱、宮里 真作君による綱領朗読・指針唱和と続きました。
その後挨拶に立った平良会長は「今月はビジネスZENSHIN委員会による『今こそ、発送の転換を興しビジネスの渦を起こせ!』というテーマの事業が開催される。今、円安や原油高で我々が経営する中で非常に厳しい環境にある。その中でも県外へ進出して売り上げを伸ばしている事業を行っている講師が来ているので一つでも自企業のヒントにして、個人の成長に繋げていただければと思っている」と、今回の定例会への期待の意を述べました。
定例会は万田直前会長による挨拶、下地顧問による挨拶、各報告事項へと続き、新入会員認証式が執り行われていきました。今回の新入会員は株式会社オキジムの橋本 翔太君、株式会社リゾバースの久貝 賢吾君、居酒屋ぼーちらの中里 信宏君、株式会社Muffin Topの幾見 優子君の4名です。現場では久貝君と幾見君が新入会委員認証を受けました。
そして事業の部がビジネスZENSHIN委員会の幸喜 理君の司会進行のもと始まりました。「今こそ、発想の転換を興しビジネスの渦を巻き起こせ」と銘打たれた今回の事業。趣旨説明・挨拶に立ったビジネスZENSHIN委員会の照屋委員長は「既存のビジネスの何十年何百年の未来を誰も保障してくれない。このような時代に置いて誰もが不安を抱えていると思う。このような不安を未来の希望に変えて日頃のビジネスに昇華していただけるような発想の転換を学べる事業にしていきたい」と、今回の事業への想いを述べました。
まずは株式会社コーカスの代表取締役 緒方 恭介氏(以下 緒方氏)による講演が行われました。株式会社コーカスは首里石鹸というブランドのコスメ用品の物販販売とコールセンター事業を主軸に保育事業なども展開しており、コロナ禍の現在においても売り上げや人員数を伸ばしている企業です。
コロナ禍の影響を受け業績が悪化する中で緒方氏が最初に行ったことは、今後のビジネスを『倒産』という最悪のケースも想定した5つのシナリオを用意し、全従業員に共有したことです。予算案を全てオープンにし、店舗の撤退などを含め従業員と最適なシナリオを話し合っていきました。
また、コロナ禍前の“沖縄に来た観光客”をターゲットに物販を行ってきた方針を変えて県外への物販に果敢に挑戦しました。19か月間に県外15か所でポップアップ出店を実施。利益はマイナス14万でしたが県外5店舗の出店に繋がり、県外で首里石鹸を知った人が沖縄の店舗にも来るようにもなりました。
緒方氏は「沖縄がコロナの影響もなく、調子の良いままだったら今回の挑戦はしなかったかもしれない」と振り返っておりました。
続いて講演を行ったのは那覇YEG会員でもある からだ元気治療院 代表の林 秀一君(以下 林君)。「ビジネス上のYEGの活用法」について講演を行っていただきました。
からだ元気治療院は開業1年半で県内業界最大手に成長し、5年で売り上げを10倍にまで成長させた実績があります。
林君は講演の中でビジネスにおけるYEGの活用法は業務ごとの主戦場があると述べました。地域密着型でYEG世代以下がターゲットの産業は単会活動重視で、観光産業、全国発売をしたいメーカー、代理店事業は九州ブロックや日本YEGへの出向重視で活動する方がビジネスに繋がると実感したと述べました。
また林君は日本YEGに出向することで全国のYEGか信頼を得る事に成功し、過去に日本YEGに出向経験がある人から「がんばれ、若者」という感覚で見てもらえる事に成功したと述べておりました。更にビジネスプランコンテストに年連続で入賞し、年を追うごとにインパクトを醸成しています。
講演終了後には出席していた那覇YEG会員同士によるグループディスカッションが行われ、それぞれのグループがあらかじめ用意された議題をもとに議論が行われました。
今回用意された議題は①観光業以外のビジネスモデルを構築できないか、②飲食によって出る廃棄物をビジネスにできないか、③栄町の活性化(夜の飲食店は賑わっているが昼時は寂しい状態になっている)の3つです。
それぞれのグループで活発な議論が行われ、③の栄町の活性化については「沖縄ブランドの新しい商品を売り出すには良い場所なのではないか」、「中華街のような雰囲気にすれば中国の観光客が訪れるのでは」、「夜の飲食店をコワーキングスペースにして人の出入りを増やすと活性化するのではないか」などの意見が出ておりました。
最後に謝辞に立った平良会長は「今日講演に立った皆様は輝かしく見えるがその裏には苦しい時代があって今があると改めて感じた。那覇YEGには苦しい思いをしているメンバーも居るが、今は苦しいけれどもその先にある未来を見据えて勇気づけられる経験談をお話いただけた事を嬉しく感じる」と今回の講演についての謝意を述べました。
「どんな状況にもチャンスはある」という想いの詰まった事業となりました。ビジネスZENSHIN委員会の皆様、ありがとうございました。
◯那覇商工会議所 会員企業紹介Q&A
有限会社 二千年
合同会社 mds group