那覇商工会議所青年部ハイサイ_2026年7月号
令和8年度 6月定例会・事業開催
6月10日(水)、那覇商工会議所青年部令和8年度6月定例会と、行政担当委員会による事業「交通空白解消から始まる地方再生~モビリティ変革が拓く沖縄の未来~」が開催されました。
事業の部では、一般社団法人沖縄観光DX推進機構アドバイザーで、国土交通省総合政策局モビリティサービス推進課長・星明彦氏による講演が行われました。星明彦氏は急遽業務対応が入ったため、事業の部への参加は叶いませんでしたが、ご多忙の中、調整いただき懇親の部から駆けつけてくださいました。直接お話をいただく機会は限られましたが、参加者との交流を通して学びを深める貴重な時間となりました。
沖縄が抱える「交通空白」の現状と、その解消が地域社会全体にもたらす波及効果について、豊富なデータをもとに解説いただきました。
星氏はまず、沖縄では小中学生の27.6%が家族送迎で通学し、週10時間に及ぶ送迎の無償労働が法定労働時間の25%にも相当する実態を提示。
そのうえで、家族送迎による時間損失が女性の就業機会を奪い介護離職を招くこと、それが地域の担い手として稼ぐ力の喪失、格差の拡大や人口流出、少子化の深刻化、さらには高齢者の重症化と社会保障費の増大へとつながる「負の連鎖」を指摘しました。
解決策としては、路線バス・スクールバス・公共ライドシェアを一体的に活用し地域の輸送資源をフル活用する取り組みや、自動運転の社会実装による将来展望を示しました。平日1日で自由に使える時間を2時間増やすだけで、合計特殊出生率が約0.35上昇すると試算し、「交通空白」の解消こそ少子化対策や経済再生の鍵であると訴えました。
そのうえで、交通空白の解消による地方発の内発的成長と、経済社会への波及・好循環の創出を呼びかけ、参加者一人一人が沖縄の交通課題と地域再生の可能性を深く考える、充実した内容となりました。
また新入会員認証式では、5名の会員が新たな仲間として認証されました。一丸となって事業を成功させた行政担当委員会の皆様、お疲れ様でした。